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瀬戸内寂聴さん逝去、ラジオ番組で「力を与えてくれるお言葉」を紹介してきた別所哲也が追悼「寂聴さんは、心に生き続けます」

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瀬戸内寂聴さんの訃報が流れた11月11日、朝6時から始まる『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』でパーソナリティーの別所哲也がいつものように「今日という日に向き合う力を与えてくれます。瀬戸内寂聴さんのお言葉」を紹介していた。

録音で「おはようMORNING 瀬戸内寂聴です」と元気なお声が聞こえ「誰かを好きになったら、その想いが相手に伝わらないのはもったいない。すぐにあなたの気持ちを伝えなさい。」と呼びかけて力をくれた。

『jakucho_setouchi』インスタグラムでは11日に「作家・僧侶の瀬戸内寂聴は、2021年11月9日、永眠いたしました。享年99」と投稿して先月より体調不良のために入院、加療していたことを伝えている。報道によると心不全だったという。

別所哲也は11日午後9:30に「瀬戸内寂聴さん、毎朝 心に沁みわたるお言葉を届けてくださいました」とツイートして「時に勇気づけられ、気づかされ、自分を戒め、涙する言葉ばかりです。しなやかで温かい寂聴さんは、心に生き続けます」と冥福を祈っていた。

結婚と不倫、出家して寂聴に。作家・僧侶として活動しながら平和と戦争反対を訴え続ける

20代前半で結婚し女の子に恵まれるが、不倫を夫に打ち明けてその後離婚。瀬戸内姓に改姓する前の本名だった三谷晴美名義で小説を書いていたという。

テレビドラマ『ウルトラQ』(1966年)のカメラマン役や『ウルトラマン』で科学特捜隊のフジ・アキコ隊員を演じた女優の桜井浩子(現75)は瀬戸内寂聴さんの訃報を知り追悼した。若き頃に講談社『なかよし』の写真小説の主人公に応募したことを思い出し「その時の作者/三谷晴美様の御推薦が無かったら、今、私はここに居ませんでした。感謝、申し上げます」とツイートしている。

離婚してからは作家を目指し、51歳で出家して寂聴となる。94歳の時に「死んだら仏教徒ですから、あの世があって、仏さまが守って下さると思っているから死ぬのはあまり怖くない」と話したそうだが、昨年5月放送の『深イイ話』(日本テレビ)が寂聴さんに密着した時は98歳ながらステーキを食べてお酒も飲み元気いっぱいという感じで、秘書の瀬尾まなほさんと冗談を言い合うところなど親子のようだった。

作家としての業績、僧侶として法話を説く活動、J-WAVE「ohayomorning」でのお言葉など瀬戸内寂聴さんに元気づけられた人は数え切れないだろうが、平和と戦争反対を訴え続けたことも忘れてはなるまい。「戦争にいい戦争も悪い戦争もない。戦争はすべて人殺し」と訴えたことで知られるが「戦争は絶対にしてはならない」という思いを老若男女誰もが分かる名言だろう。

※トップ画像は『イラストAC「尼さん」作者:acworksさん』より